シャトーラギオールのシンボルマーク
シャトーラギオールのシンボルマークは
「ハエ」?それとも「ミツバチ」?
正解は「ミツバチ」です。
ミツバチが付けられた理由は?
フランスオーベルニュ地方ラギオール村出身の兵隊達が皇帝ナポレオンに度重なる戦場でその勇敢さを認められ、皇帝のマントに飾られている象徴のミツバチを彼らの刀につける許が得られた事がはじまりのようです。
このミツバチの彫刻が頻繁につけられるようになったのは、つい最近のことで、第二次世界大戦の終わる頃までは、単に三角形ののっぺりとした出っぱりが付いているだけのものでした。
その一方でラギオール村の職人達は、スペインの職人達が使っている「ハエ」のマークと混同しやすいことを嫌ってこのミツバチをはずそうとさえしていました。
2つの昆虫は、デザイン化されると本当によく似ているものだから。
最近は、フランスの伝統的ナイフ、といえばこのラギオール型ナイフが世界的に認められるようになり、それと共にこのミツバチのマークもシンボルマークとして不可欠な存在になりました。
ちなみに1829年に始まったといわれている現在の形の折り畳み式ポケットタイプのラギオールナイフは、ラギオール村が起源とされていますが、その製造はまもなく、フランスオーベルニュ地方の山地に位置する優秀な刃物職人の村ティエールに主流が移ることになります。
現在、ほとんどのラギオールナイフがティエールで造られているのは、そういった理由からです。